家の保証制度について
家の保証制度に関してまとめてみました。家を建てるには多くの人が関わり、多くの建材が必要で、多くの期間を要します。そうすると必ずと言っていいほどどこかで不備などが生じたり、また業者によっては建築途中で倒産してしまうことも。そんな時にも焦らず対処するにはどうすればよいでしょうか。
瑕疵担保責任保険(かしたんぽせきにんほけん)
家には最低限備わっていなければならない機能や性能の基準があります。当たり前ですが、屋根の無い家は無いですよね。これは屋根を設置することが法律で義務づけられているからで、さらに屋根が屋根としての機能を果たしていなければならないんです。
瑕疵担保責任保険とは、そんな家の設備や機能、性能の基準を満たしていない場合の保証制度のことで、施工業者が加入しています。この保険の紛らわしい点は、加入者は施工業者なのに、支払は住宅の購入者になることが多い点です。
相場は70,000~80,000円程度で、見積もり時に項目を設けて上乗せしている業者が多いです。
施工業者はこの保険を使って、欠陥が見つかった際に施工業者が無償で修復の工事を行わなければなりません。
施主(買主)は瑕疵があることに気付いた時から1年以内なら、売主に対して損害賠償を請求することができます。
瑕疵担保責任に該当する箇所には以下のようなものが挙げられます。
- 屋根(雨漏りを防ぐ機能など)
- 外壁(雨水の侵入を防ぐ機能など)
- 柱(建付けが緩んでいないか、材木に欠陥が無いかなど)
- 窓などの開口部(サッシにすき間がないか、可動するかなど)
- 床(ゆがんでいないか、緩んでいないかなど)
- 基礎(ゆがんでいないか、緩んでいないかなど)
完成保証
地場の工務店に関しては、「星の数ほど生まれ星の数ほど消えていく」という例え話を聞いたことがありますが、これは笑い事ではなく工務店に限らず実際につぶれてしまう業者が居ることは事実です。
最悪なケースは、依頼をした後や建築途中にその施工業者が倒産してしまうケース。
工事も中途半端なままになってしまいますし当然その家に住むこともできません。工期が延びれば施主の負担も増えていきます。
もちろん、工事を始めたからには完成させなければならないため、他の業者に工事を引き継ぐことになります。
そうなってしまうと、当初に予定していた予算を大きく超えてしまう可能性が考えられます。
そのような時には、完成保証制度を受けることができます。
受けることができるといっても、基本的には施工を依頼した会社が完成保証に加入している必要がありますので、まずは施工の契約を結ぶ前にその会社が完成保証に加入しているかどうかを確認しましょう。
保証内容に関しては会社によっても異なるため、保証内容についてはしっかりと説明を受けて、分からないところがあれば些細なことでも質問しましょう。
完成保証を受けるには事前に申請を行っておく必要があるので、建築会社の案内に従って保証の加入手続きを行います。加入にかかる金額は数万円程度が一般的です。
2018/01/09