家づくりは地盤と基礎から!見落とせない大切なポイントとは
家は基礎がしっかりしていなければ建てることができません。そのため、家を建てる時には地盤の調査が優先して行われます。では地盤調査ではどのようなものが分かるのか、また地盤の補強工事に関することなどをまとめてみました。
地盤調査の目的
地盤調査には基本的にはボーリング試験が行われることが多いです。
ボーリング(boring=くり抜く)試験とは、太く頑丈な管のようなものを地面に突き刺していくことで土のサンプリングや地盤の硬度などを正確に測定する方法で、一般的には20~30万円程度かかることが多いようです。
この方法で確認できる項目は主に以下のようはものが挙げられます。
- ボーリング試験の主な確認項目
- 土層
- 土質
- 地下水の水位
- 地盤の硬さ
- 石などの障害物の状況
地盤の改良工事が必要になった場合はその分の費用が上乗せされますので、土地選びの段階から慎重に見ていきましょう。
盛土をして造られたような土地であれば地盤が弱いことが想定されるので、補強を行うケースが多いです。
表層の改良程度であれば30万円程度、大幅な工事が必要になれば100万円以上かかることもあります。
補強が必要な場合って?
では、地盤の補強が必要になるのはどのような時なのでしょうか。
とても気になるところではありますが、実はこれに関してはブラックボックス化しているのが現状なんです。
なぜかというと、家を建てる側の人間からすると、地盤調査の結果を見てもなにがなんだか分からないからです。
ただし現在の日本の制度の場合は瑕疵担保責任が義務付けられており、もしも建てた家に10年以内に地盤の緩みなどの影響でなんらかのトラブルが発生した時に、施工会社が修繕の保証を行わなければなりません。それを回避するためにより安全な地盤にしようと必要以上に地盤の補強を行おうとすることがあるんですね。
つまり基準は基準としてあるものの、それをより上回る安全性を求めるのが施工業者です。よく言えば安全性を高めるための取り組みですが、不要なものをあえて行おうとするのですから、悪く言えば業者側にとっては利益を上乗せできるチャンスですよね。
そのため、地盤調査の際には明確な基準を提示してくれたり、なぜ改良工事が必要になってくるのかを納得できるまで説明してくれたりする業者がおすすめですよ。
2019/04/12